燦燦 さんさん
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鶴本たゑ 77歳。10年におよぶ介護の末に最愛の夫を亡くし、それからずっと独り暮らし。離れて住む息子たちは、なかなか会いに来てはくれない。日課といえば、老人クラブ「燦燦会」に顔を出すこと。だが、気の合う仲間はいるものの、年寄じみた活動は楽しめず、足が遠のいてしまう今日この頃。淡々と過ぎゆく日々の中で、たゑは思う。「人生の花道を輝かせたい!」 そんな時、街に出たたゑは、結婚相談所のショーウィンドーに飾られたウェディングドレスに、ふと惹きつけられる。人生のラストパートナーを求め、たゑの“婚活”が始まった、ある日、仕事一辺倒で退職を機に熟年離婚をした能勢雄一郎と出会う…。